ドイツ ミッドセンチュリーのフラワーベースの魅力と歴史

西ドイツの1960~70年代は陶磁器の黄金期と呼ばれ、複数のメーカーから
多様なフラワーベース、フラワーポットなどが製造されていました。
また、デステイル、バウハウスなどデザイナーの活躍とメタル釉薬の開発による
色の表現の拡大が合わさって、ミッドセンチュリーの雰囲気を表現している
とても特徴的で魅力のある製品がたくさん生まれていました。
最近の北欧のインテリアでも取り入られていることが増えてきました。

ドイツミッドセンチュリーのフラワーベースには非常に奥深い魅力があります。
部分的にFatlavaと呼ばれる陶磁器は詳しく分類されたり本も出版されていますが、
もっともっとたくさんの知られていない製品がたくさんあります。

現在 ヨーロッパのコレクターたちが、当時のカタログを収集し、
形状と底の型番からメーカーやデザイナーの追跡を少しずつ進めています。
当時活躍していたメーカーを知るだけでもワクワクしてきます。


【Bay:ベイ】
Eduard Bayが1933年に設立。
50-60年代に陶磁器の最大のメーカーであり、時代のリーダーとして活躍する。
手書きパターン、鮮やかな釉薬、凹凸型によるパタンなど多様な製品を製造した。
Bayは1998年に製造を終えたが会社は調理器具メーカーRÖMERTOPF Keramik GmbHへ引き継がれている。
デザイナー:Bodo Mans , Lu Klopfer , Seide



【シェーリッヒ:Scheurich】
1938年に創業。現在でもフラワーポットの会社としては継続しています。
同じ形状でも様々な釉薬を使って表現豊かな陶器を製造していました。
60年代より陶器メーカーとして確固たる地位を確立していた。
デザイナーは、Heinz Siery, A. Seidel, Monica Schodel-Muller, Werner Nowkaが有名。

【Steuler :シュタイラー】
Georg Steulerにより1917年に設立。
60-70年代に、Cari ZalloniによるシリーズZyklon、Facette、Çontinuaによりアーティスティックなメーカーとして人気を得る。
1996年に陶器製造は停止したが、Steuler Fliesen GmbHは今もなお世界中で活動を継続している。



 【シュトレラ:Strehla】
製造工場として1828年にドレスデンに設立。1930年にSteingutfabrik Colditz AGに買収され、 第二次大戦後 西ドイツにてVEB Steingutfabrik Strehlaと名称を変更。1989年に廃業する。
西ドイツからオランダ方面に向けての輸出品がメインであったので、ドイツ国内ではほとんど見られない。
ブラウンの土に落ち着いた釉薬を下地にして明るい釉薬を使うのが特徴。


【Marzi & Remy】
1879年にAnton MarziとSimon Peter Remyにより設立。
1910年に100人を雇用する企業となる。
当初はビアマグなどを製造する。
クリーム色の陶器で人気を得たが30年代の景気停滞から二次大戦中はシンプルな陶磁器に集中する。
大戦後はOtto Georg Bühlerが加入し近代的な住居にマッチする製品を手掛ける。
(Bühlerは後にホテル向け食器メーカーのPorzellanfabrik Christian Seltmann社へ移る。)
現在はM + R Keramikfabrik GmbHにタイル製造事業が継承されている。



 【ES Keramik】
1921年にJosef EmonsとJean FussがFuss & Emonsを設立。 1948年に分裂して、J. Emons SöhneがES Keramikに、Jean FussがMareiとなる。
71年にカナダとオーストラリアへの輸出が盛んになる。
Willi Hackがメインデザイナーとなり数々の製品を世におくりだした
74年に生産を停止し一部はMareiに引き継がれる。
Mareiによる製造は2016年ごろに停止したが、会社であるMAJOLIKAFABRIK RHEINBACH JEAN FUSS & SOHN GMBH & CO. KG I.L.は今もなお存続している。

 【U-keramic:イ・ケラミク】
1909年にSmith Johann Übelackerにより設立。1990年に廃業。
ピューター製品の金属工場からはじまり陶磁器やテラコッタの製造を行っていた。
50年代にJohannの息子たちが引き継いでからは非常にバリエーション豊富な製品を製造し、北欧やオーストリアへの輸出していた。
同時期にHeinz Hommerichによりメタル釉薬による発色の良い赤釉薬をドイツではじめて開発する。


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